メルカリで不正利用→“解決済み”のはずが5年越しの請求に被害者がく然…本社対応が一変、異例の展開
「メルカリは今回の件を企業としての転換期ととらえ、今後はさらに大きく躍進していただきたい」
身に覚えのない代金請求が、一度は蒸し返され、急転した今回の不可思議な事案。振り回され続けたののさんにとって、まだ安心し切れないというのが本音だ。 メルカリ側の対応について、「非常に問題があると思います。もしこのメールがなかった場合、どうにもならなかったと思います」と首を傾げる。 「サポートの方から『債権譲渡の督促停止』との回答は得たことで、確かに解決に向けて進んでいる印象はあります。しかし、5年前と同様にメルカリ側と正式に書面を交わしたわけではないため、実際に今後どうなるかはまだ不透明だと思っています」。慎重に考えざるを得ない。 今後は弁護士と再度相談し、メルカリ側と書面を交わすことで本件の解決を図っていくつもりだ。ののさんは「対応が遅い! と憤りを感じている部分も確かにありますが、メルカリ側も解決に向けて動いていただいているのも事実です。また、私個人としては職業柄メルカリという企業には尊敬と憧れの気持ちもあります。メルカリは今回の件を企業としての転換期ととらえ、今後はさらに大きく躍進していただきたいと考えています」とメッセージを寄せた。 ENCOUNT編集部はメルカリに対して、今回の事案について事実関係などを問い合わせた。同社は「(問い合わせの)内容については認識しております。メルペイでは、お客さまの故意または過失がなく、悪意のある第三者がお客さまの情報を取得して不正に『メルペイ』を利用した場合については、その被害について全額補償しております。本件についても、今後当社がお客さまへ請求を行うことはございません」と回答した。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム