【オールカマー予想】本命はカレンブーケドール 「道悪」「クロノジェネシス不在」でチャンス到来
セントライト記念を勝利したバビットの上がりは37.0
秋の古馬中距離路線を歩む馬たちによって争われるオールカマー(GII・芝2200m)。残念ながら天皇賞・春を連覇したフィエールマンは、熱発により出走回避。少頭数でやや寂しいメンバー構成となったが、馬券的には混戦模様になったと捉えたい。今回も馬場適性の観点から分析・予想していく。 【神戸新聞杯 2020予想】ヴェルトライゼンデは危険な人気馬?コントレイルを軸に狙ってみたい2頭をご紹介(京大RC編) まずは、先々週から公表されるようになったクッション値から見ていく。先週の週中は全く雨が降らなかったが、9月18日(金)の発表は10.3。雨上がりの前週の日曜日が10.1だったことを踏まえると、思ったよりは低い数値だった。 19日(土)は10.6、20日(日)は10.5という数値で推移したが、日曜日から月曜日の朝にかけて2.5mmの雨量が計測されており、セントライト記念が行われた21日(月)は良馬場ながら9.7という数値だった。 芝1800m以上で争われた9レースの結果を見ると、クッション値が最も高かった土曜日に行われた汐留特別(1勝クラス・2000m)では2:01.9という勝ちタイムだったが、月曜日に行われたテイエムオペラオーC(2勝クラス・2000m)は2:02.4と時計を要していた。 3日間を通じて全体的に上がりはかかっており、月曜日に行われたレースで3着以内に入った馬の上がりは35.5以上。Sペースだったにも関わらず、セントライト記念を勝利したバビットが使った上がりは37.0、2着サトノフラッグは36.5、3着ガロアクリークは37.0となっており、秋の中山開催としては異例と言ってもいいほど遅い上がりタイムだった。 開幕週は馬券圏内に好走した馬の51.9%が4角3番手以内だったが、先週末は33.3%。極端な前残り馬場ではなくなっているものの、85.2%が4角7番手以内となっていることからも、前を射程圏に入れたポジションにいる必要はあるだろう。 今週は台風12号の影響で、水曜日から週末にかけて連日雨予報となっている。良馬場でも時計がかかり、パワーが要求される馬場であるところに雨となれば、オールカマーはかなり重い馬場でのレースとなりそうだ。