1万円台で“レトログラード”を搭載【フューチャーファンク】ワイパーみたいに針が往復する腕時計!?
【懐中時計を思わせるケースデザイン】
ケースサイズは直径43mm、ラグの先端までの上下幅で約50mm、厚さ11mm。あえて少し大きめのサイズに仕立てて、文字盤半分を目盛で埋めることで、レトログラード機構の個性的な針の動きを強調している。 デザイン面で注目したいのが、15分刻みの赤くマーキングされたアラビア数字と、時分針の付け根を軸にした放射状の装飾だろう。文字盤にアクセントを加えつつ、視認性を高める効果を発揮している。インパクト抜群で個性的なデザインだが、時間を分をそれぞれアラビア数字で表示しているので思いのほか時間が見やすい。直感的に時間を把握できるのもポイントと言えるだろう。 懐中時計の時代から製造されていた古典機構レトログラードの雰囲気に合わせて、ワイヤーラグ(ワイヤー状の金属を取り付けてストラップを通す古典的なラグのデザイン)を思わせるデザインを採用したのもこだわりのポイントだ。ちなみに、ワイヤーラグ風のデザインだが、実際は実は左右のラグは繋がっておらず、バネ棒によってベルトを固定する仕様。工具なしでベルトを簡単に交換できるクイックリリース式なので、気軽にベルトの交換を楽しめる。
一般的に、クォーツの時計は機械式時計よりもトルク(動力)が小さいため、大きな針、不可のかかる運針を実現することが難しいとされているが、このモデルは独⾃にチューンナップとサイジングを施したムーヴメントを搭載することで、手頃な価格と実用性を両立。機械式時計の古典機構レトログラードの雰囲気を、1万円台で楽しむことができる。大人も違和感なく着けられて、なおかつ少し個性的な実用時計を探しているという人は、実機で針の動きや装着感をチェックしてみてはいかがだろうか。 【問い合わせ先】 木村商店 TEL.03-6416-0760
文◎Watch LIFE NEWS編集部