5年ぶり出場「りくりゅう」ペアが首位発進 ミス後悔「もっとできる」 フィギュア全日本
フィギュアスケートの全日本選手権第2日は21日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、ペアのショートプログラム(SP)は三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が74・16点で首位に立った。 【写真】女子公式練習に臨む坂本花織 5年ぶりに全日本の舞台に戻ってきた三浦、木原組が会場を沸かせた。後続を大きく離す74・16点で首位発進。ただ、第一人者として、木原は「(練習の成果を)試合で発揮できないことが続いている。すごく悔しかった」と反省を忘れなかった。 冒頭で高さのある3回転ツイストリフトを決めたが、並んで同時に跳ぶサイドバイサイドの3回転トーループでは三浦の着氷が乱れた。後半のペアスピンも出来栄え点が低くなり、終了直前、木原を軸に三浦が円を描くデススパイラルはスピード感を出し切れなかった。 前回出場した2019年はペアは1組だけ。20年は実施されず、過去3年間も出場1組が続いていた。今大会は4組がエントリー。23年に「りくりゅう」が日本ペア初の世界選手権優勝を果たしたこともあって、裾野の広がりも見える。 三浦は「(他のペアと)軽くしゃべって、緊張もほぐれた。本当によかった」と後輩ペアの存在を喜んだ。フリーに向けて、木原は「(もっといい演技が)絶対できると思う。乗り越えていかないと」。日本のファンに最高の演技を見せることを誓った。(大石豊佳)