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大胆華麗なマスク使い!ベルギー・マチルド王妃のマスクスタイルに脚光

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婦人画報

中野香織さんが教えるフォーマルウェアの基礎知識 vol.10

それぞれの国のロックダウン期間を経て、6月中旬以降から、各国の王室メンバーもそろそろと対面による公務をおこなうようになりました。とはいえ、コロナ前と同じというわけにはいきません。公務あるいはフォーマルな場での装いにおいて、コロナ前と決定的に違う点があります。マスクの着用です。感染症予防のためにマスクを着用することは、多くの国でほぼ義務づけられるようになりました。 マスクを伴う装いで公務をおこなわなくてはならないという前例のないニューノーマルの時代が始まったのです。この状況を受けて、いち早く模範となる例を示しているのが、各国の王妃や皇太子妃。それぞれの個性に応じたマスクの選択は、ウィズ・コロナ時代のフォーマルルールのみならず、世界中のファッション市場にも影響を与えそうです。 写真は、大胆華麗なマスク使いを続々と披露して脚光を浴び、「クイーン・オブ・マスククイーンズ」の地位を確たるものにしつつあるベルギーのマチルド妃です。

ベルギーのマチルド王妃/ブリュッセルでのコンサート

7月15日、ブリュッセルでおこなわれたコンサートに出席したフィリップ国王とマチルド妃。濃いピンクのケープドレスとおそろいの色のマスクを、大ぶりのネックレスとドロップイヤリングが引き立てています。淡いゴールドの艶感が美しいクラッチも完璧な選択であるうえに、手元のブーケが抜け感のあるアクセントとして貢献しています。これからの時代のフォーマルドレスはマスクもセットで完成する、というスタンダードを決定的に示した一着です。 隣のフィリップ国王のネクタイの色も目を引くマゼンタで、マチルド妃の装いと調和しています。鬱々とした気分になりがちなマスクだからこそ、明るさが求められる席では思い切りよく華やかに。そんな心意気が伝わるフォーマルマスクです。

ベルギーのマチルド王妃/ブルージュで行われた展覧会

6月16日、ブルージュでおこなわれたヤン・ファン・エイク展を訪れるマチルド妃の装いは、ベルギー国内でも話題をふりまきました。ブルーを基調とした技巧的な生地で作られたテイラードカラーのドレスと同じ柄のマスクは、これからのオーダーメイドドレスはマスクも一緒に作るべきなのだという基準を定めました。 文/中野香織(服飾史家)

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