朝ドラ出演、会社経営…“生真面目な長女っぽさ”に悩んだ過去。小林涼子自身が語る「わたしの素顔」
素の“涼子”は「できれば何もしたくない!(笑)」
――前篇のインタビューで、ご自身が久保田先輩に似ている部分もあるんじゃないかと言われていましたが、どのようなところで思われますか? 小林 今回みたいに女性経営者としても取材していただくときには、経営者として弱音を吐けないなという思いがあります。経営する上では、良いこと、楽なことばかりでは決してないけれど、自分が弱音を吐いたり挫けてしまったら後に続く人が諦めてしまうこともあるかもしれない。そういう意味では、久保田先輩が弁護士として前に進んで行く中で、「自分が折れてしまったら終わりだ」という責任感を持っていたこととリンクするようなところはあると思います。 ――素の小林涼子さんとしては、どんな個性があるんですか? 小林 俳優ではなく、‟小林家の長女の涼子”になったときは、できれば寝られるだけ寝ていたいし、できれば何もしたくない(笑)! ――起業をして、会社経営と俳優の仕事を両立している小林さんからは想像もつかないですね。 小林 そのギャップに苦しむ日もあります。でも、経営と俳優業を両立をしているからこそ、「できない」こともあるんだと思えるようになりました。以前は完璧主義で、来たメールは即レスしたいし、撮影現場になるべく早く到着しておきたいと思っていました。最近はマネージャーさんのメールを返信しそびれてごめんなさいって慌てることも……。 申し訳なさは変わらずにありますが、以前の私なら120%ちゃんとできないことにストレスを感じていたけれど、今はマネージャーさんはじめ、会社の仲間、自分の味方には少し甘えてもいいかなって思えるようになって、生きるのが少し楽になったところはあります。そういうところは、長女っぽいのかもしれません。俳優業では、そういう生真面目な性格が出てしまって「個性のなさ」につながっているのかと思ってたんですけど、結果として、「生真面目」という個性を生かして気づいたら会社経営してました。