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車道通行に「危険感じる」自転車が9割以上。その実体は?

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Park blog

全国の自転車利用者1000人を対象に実施した「自転車の車道通行に関する調査」結果が発表された。調査結果では、実に9割以上の利用者が車道を走行することが危ないと感じていることが明らかとなった。車道通行が原則の自転車利用者は、なぜ危険だと感じるのか。また、その実体は? 【図表で詳しく解説!】自転車の車道通行に関する調査を発表

自転車は車道左側通行が原則。認知度は9割以上。

 道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられており、歩道と車道の区別があるところでは、以下の例外を除いて、車道を通行しなければならない。 【例外として自転車が歩道通行できる場合】 ・歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等がある時 ・13歳未満の子ども又は、70歳以上の高齢者 ・身体の障がいがある人が運転している時 ・車道又は交通の状況に照らして、自転車の安全を確保するために歩道通行することがやむを得ない場合。  上記の「やむを得ない場合」とは、道路工事や連続した駐車車両などにより車道左側通行が困難である場合、著しく自動車の交通量が多くかつ車幅が狭い場合、追越しをする際に接触事故の危険性がある場合などがあげられている。さらに、 自転車で歩道を走行する際には、常に徐行で、歩行者の進行を妨げる場合は、一時停止をしなければならない。   以上のような例外はあるものの、原則、自転車は車道通行である。それにもかかわらず、上記の例外には当たりそうにないのに、歩道を走る自転車を見かけることは少なくない。自転車の利用者は、通行ルールに対してどのような意識でいるのだろうか。au損害保険株式会社が実施した、自転車の車道通行に関する調査結果をもとに考えてみた。  まず、93.7%の利用者が、車道を走らなければいけないことは、左側通行まで含めて認識していた。自転車の車道通行のルールは広く知られているが、それでも歩道通行する利用者がいることが分かった。  自転車が原則として車道通行なのには理由がある。歩道を走る自転車には、加害者としてのリスクが大きいのだ。イタルダインフォメーションNo.112「自転車が加害者となる事故」(2015年に発表)によると、自転車による対歩行者事故の約4割以上が、歩道で発生している。そこで、歩行者と軽車両である自転車を空間的に分離し、歩行者の安全を確保しようというわけだ。  では、ルールは周知されているのに、なぜ歩道を走る自転車がみられるのか。自転車側の意見を聞くと、「車道を走ることが危ない」と感じる自転車利用者は、なんと95.2%にも及ぶことが明らかになった。  年代別に見ると最も多いのは60代以上で74%だが、20代49.5%、30代55.5%と若い世代においても、半数近くかそれ以上の人が危険を感じていた。  さらに詳しく理由をみると、「自動車との間隔が近い」という回答が9割近くにも上った。次いで「後ろからくる自動車が見えにくい」が71.6%、「自動車の通行スピードが速い」が68.8%と、自動車との接触を不安に思っていることが窺える意見が多かった。  では、自転車の利用者が感じているこの恐怖は、どのくらい事故につながっているのだろうか。  自転車対自動車による事故の類型を調べてみると、追い越し・追い抜き時や、追突による事故は、全体の数%であった。それでも事故は発生しているので、自転車だけでなく、自動車のドライバーも自転車により注意をして運転する必要はある。ただ、歩道上での歩行者に対する加害事故を考慮すると、全体的な安全を考えて、自転車は車道走行が原則というのは妥当といえるだろう。  ちなみに、自転車対自動車の事故の半数以上は出会い頭衝突で、これらには自転車側の安全不確認や一時不停止、信号無視などの法令違反を伴う事故も多いという。自転車と自動車の事故については、自転車の利用者が交通ルールをしっかり守ることで防げるものが多いという実態もある。  また、例外規定に当たるため歩道を走行している自転車をみても、徐行していない自転車は多く、ベルなどを鳴らして歩行者を避けさせて走る例も見かけられる。自転車利用が増えている中、ルール遵守とマナーの向上も必要だろう。  自転車はもちろん、自動車も歩行者も、道路を共有している利用者である。それぞれが交通ルールを守り、自分だけでなくお互いの安全確保を考えないと悲惨な交通事故が防げないことを、しっかりと認識したいものである。同時に、自転車利用が増えたことにより、道路構造や標識類の整備など、道路環境が実態に追いついていない部分も多い。これらについては、国や自治体等に積極的な整備をお願いしたい。 【「自転車の車道通行に関する調査」概要】 調査主体:au損害保険株式会社 調査地域:全国 調査対象:自転車利用者の男女1,000人 調査期間:2020年7月3日~7月6日

文・会田 香菜子

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