【開幕特集】新たな歴史を築くために…福岡FW城後寿が語る決意「チームが勝つために貢献しないと」
DAZNと18のスポーツメディアで取り組む『DAZN Jリーグ推進委員会』が、その活動の一環としてメディア連動企画を実施。2021シーズンのJリーグ開幕を前に、サッカーキングではアビスパ福岡の城後寿選手にインタビューを行い、開幕戦の展望や自身のヒーロー像、新シーズンへの思いを聞いた。 インタビュー・文=鳴神亨
5年ぶりとなるJ1は「残留争いを制することではなく、10位以内に入ることが目標」
――5年ぶりとなるJ1での戦いに挑みます。シーズン開幕を控え、現在の心境を教えてください。 城後 寿(以下、城後) J1の舞台で戦えることを素直にうれしく思います。同時に、今シーズンは4チームがJ2に降格するレギュレーションとなるため、とても厳しい戦いになると考えています。ただ、クラブの目標は残留争いを制することではなく、10位以内に入ること。明確な目標に向かい、チームが一丸となって取り組めているのかなと。また、例年以上に素晴らしい補強ができたと思うので、強いチームができあがるのではないかとワクワクしています。シーズンの開幕が待ち遠しいですね。 ――掲げた目標を達成するために、チームとしてどのようなサッカーを展開していきますか? 城後 ベースとなるのは、昨シーズンのサッカーです。“攻守においてアグレッシブに戦う”という自分たちのスタイルを変える必要はないと思っています。その上で、今シーズンはボールを保持してチャンスを作っていくことにトライしています。経験豊富な選手たちが多く加入したことも含め、昨シーズンとは異なるアビスパ福岡を見せられると思っていますよ。シゲさん(長谷部茂利監督)からも言われているように、一人ひとりの個性を生かしながら自分たちのサッカーを表現していきたいです。 ――アグレッシブなスタイルをベースとしつつ、チームとしての幅を広げられていると。 城後 そうですね。福岡はこれまで、J1に昇格した次のシーズンに降格してしまっています。そういった悪い流れを断ち切り、新たな歴史を築いていくためには、“新しいアビスパ福岡”を作っていく必要があります。5年周期でJ1に昇格するという“アビスパ周期”も、今年で終わらせたい。J1で上を目指せるようなチームにしていきたいなと思っています。 ――J1に定着するチームとなるために、プレシーズンは強度と質の向上に着手しました。 城後 J1を戦い抜くためには高いレベルの強度と質が必要になります。その2つがJ1の基準に達しなければ、自分たちの目標を達成できないと思います。例えば、走るといってもただ量を増やせばいいというわけではなく、質が伴わなければ効果的と言えませんよね。求められるものは多いですけど、やりがいを感じていますよ。 ――長谷部監督はプレシーズンの取り組みに手応えを感じていると発言していました。城後選手はチームの仕上がりをどのように見ていますか? 城後 順調だと思いますね。新加入選手たちはすぐにチームに馴染み、全員が共通理解を持った上でトレーニングに臨むことができました。一丸となって厳しいキャンプを乗り越えたことで、自信を深められたと思っています。すごくいい状態で開幕を迎えられると感じていますよ。もちろん、実際に公式戦をこなして分かることも多くあるはずなので、課題を改善しながらシーズンを過ごしていくことになると思いますけどね。