<春に挑む・東海大菅生センバツへ>選手紹介/10 桜井海理投手(2年) 厳しい場面で支える /東京
◇桜井海理(あお)投手(2年) チーム一柔らかい体を大きく使って投げ込む左腕。まだ実績はないが、「試合経験を積めば、エースになれる」と若林弘泰監督は期待する。 大切にしている時間がある。夜のシャドーピッチングだ。チーム練習を終え、食事を済ませると、タオル一本を持って寮を出る。誰もいないサッカー場や駐車場で、腕を振り続ける。投球動作一つ一つを確認しながら試合のイメージを作る。小中学校時代の動画を見て、良い動作があれば取り入れることもする。シャドーは5~10分の時もあるが、集中すると2~3時間続くこともあるという。 練習にはいつもテーマを持って取り組む。打撃投手を務めるときは「みんなの打撃が向上するように」と一球一球丁寧に投げ「簡単には打たせません」。 得意球はチェンジアップ。目標は直球を140キロ台に載せることだ。「厳しい場面で支えられるように。悔いの無い一球を投げたい」と静かに自分と向き合う。【林田奈々】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「一球一球魂を込めて投げる」。左投げ左打ち。179センチ77キロ。 〔都内版〕