業界人が本音で明かす 「観る価値なし」の秋ドラマとは?
今年は新型コロナウイルスの影響で放送スケジュールが大幅に変更となったドラマ界。秋になってようやく、これまでのペースに戻りつつある。しかし、好評なドラマもあれば、そうでないドラマがあるのも事実。なかには、業界人から不評なドラマもある。 【写真】首を出した貝殻柄のブラウス姿、右の髪を耳後ろまでかき上げた柴咲コウ。正面から撮影
業界人たちが「ツッコミどころがありすぎる!」「観る価値ナシ」とぶった斬る作品の1つが、『半沢直樹』と同じ日曜劇場で高視聴率が期待される『危険なビーナス』(TBS系・日曜21時)だ。 東野圭吾の同名小説を原作に、妻夫木聡(39才)演じる主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑む。ヒロインの吉高由里子(32才)をはじめ、ディーン・フジオカ(40才)や戸田恵子(63才)など出演者は豪華。半沢には遠く及ばないものの視聴率は第1話で14%超えを果たし、その後も二桁をキープしているが……。コラムニストの今井舞さんが話す。 「原作は面白いのでしょうが、ドラマはまるでケータイ小説みたいな世界観で、“犯人とあの人はシャンプーのにおいが一緒でした!”なんていうチープな推理が頻発します。 吉高さんが謎めいたヒロイン役なのですが、ハイボールのCMのキャラクターそのままの話し方で、ミステリアスな女性という感じがしないのも残念。シリアスなストーリーのはずなのにコメディータッチで違和感があります。視聴率がいいのは、東野圭吾ブランドと枠の力によるものでしょう」 コンビニチェーンの若き社長とアルバイト店員がスイーツの開発を通じて恋に落ちる様子を描いた『この恋あたためますか』(TBS系・火曜22時)は賛否両論。目下ブレーク中の中村倫也(33才)が社長を、新進女優・森七菜(19才)がヒロインのアルバイト店員を演じている。 「局内では、とにかく森さんの評判がいいんですよ。演技力が高く、スイーツを食べるシーンでは本当においしそうな表情を見せています」(TBS関係者) 一方で、“彼女が悪目立ちしてしまっている”という声も。テレビ解説者・木村隆志さんはこう言う。 「ヒロインの性格がガサツで、男性から見ても女性から見ても、魅力的なキャラクターじゃないんです。『恋はつづくよどこまでも』の上白石萌音さんのように、視聴者が“頑張れ!”と応援したくなる雰囲気じゃないのが残念。森さんは自然な演技が魅力の女優なのに、もったいない。そもそも元地下アイドルで、猪突猛進で……という設定が不自然ですよね」