【MotoGP】「家で暇なんじゃない?」クラッチロー、“テストライダー職”追われたロレンソの『あいつは銅』発言を一蹴
2020年限りをもってカル・クラッチローは現役のMotoGPライダーとしての立場から身を退き、来年からはヤマハのテストライダーに就任することになった。 【リザルト】MotoGP最終戦ポルトガルGP フリー走行2回目 ヤマハは今年、同チームで過去3度にわたってMotoGPチャンピオンに輝いた経験を持つホルヘ・ロレンソをテストライダーに起用し、YZR-M1の戦闘力向上に向けた体勢を整えたかに見えた。 しかしヤマハは、2021年に向けロレンソとの契約を継続するのではなく、新たにクラッチローを起用することを選択。ロレンソは今年、わずか4日間だけマシンを走らせたのみでヤマハから離脱することになってしまった。 ロレンソはクラッチローが自らの後任としてヤマハ入りすることについて、SNS上で「金を銅に変えるようなもの」とコメント。暗に自身の方が優れた人材であると主張している。 だが“銅”と表現されたクラッチローはこのロレンソの発言に対しコメントを求められると、「驚いたわけではない」と語った。 「僕には、彼に言うべきことは何もない。結局のところ人間は、自分が感じたいように物事を感じるものなんだ」 「僕は5度(250ccクラス時代の2度を含む)の世界チャンピオンになったレーサーとしての彼を本当にリスペクトしている。彼はレーサーとして信じられないほどの人物だし、マシンの上で本当に、本当に特別なヤツなんだ」 「だけど、そのことは彼が素晴らしいテストライダーだと意味しているわけじゃない。同じくらい単純なことだよ。君たちも、彼の言っていることは話半分に聞いておかないといけない」 「彼の言っていたことをそのまま受け入れることもできる。だけどそれは鵜呑みにはしない方がいい。彼はいつも周囲の人に話を広めているからね」 「結局は僕には何の影響もないことなんだ」 「僕はやることがあって満足だし、家族や友人が居て幸せだ。言うまでもないが、彼は家で退屈しているだけだ」
Lewis Duncan