巨人・菅野智之が語った今季劇的“復活”遂げたワケ 「全然違った」「コントロールは今が一番いい」
巨人の菅野智之投手(35)が29日、テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜後9・54)にVTR出演。15勝3敗で、いずれも4年ぶりとなる最多勝と勝率第1位のタイトルを獲得し、4年ぶり3度目となるリーグMVPに輝いた今シーズンの“復活”について語った。 プロ11年目で最少の4勝に終わった昨年からの見事な復活劇。 「復活と言ってもらえたのはうれしい。ある程度認めてくれたんだなというイメージはあるので。そこを含めて、復活というよりも新しい自分を見つけられたかなと思っています」 「復活」とともに「新しい自分」という言葉で今季を振り返った35歳右腕。15勝をマークできた要因として「ピッチングフォームが大きい」と言い切った。これまでは「正直、あんまりピッチングフォームのことって考えたことなくて。本当に“足上げて、体重移動して、腕振ったらそこに行くでしょ”っていう感覚で投げていた」と告白。フォームに関してあまり深く考えなくても自身が考える投球ができていたと明かした。 だが、年齢とともにフォームの感覚にズレが生まれた。そこで投球フォームの改良を決断。「これから長くやっていくためには、もう一度フォームを見直してっていうのを考えた。簡単に言うと、縦振りでしっかりボールを上からつぶせる感覚に戻ったし、投げている高さも今までより10センチから15センチ上がっている。ボールに角度もつくし、そういった意味でも全然違った」。劇的な変化をつかんだ。 リリースポイントを高くしたことで、ほかにもさまざまな利点があった。「高い位置から投げ下ろすイメージでいくと、最大限力を上からぶつけられる」としっかりボールに力込められるように。さらに「球の軌道も違う。そこにボール行きそうだなとか。コントロールは今が一番いい」と強い手応えを口にした。 また「今年のダブルプレーの率を見てほしい。12球団の規定投げている投手の中で一番取った自信がある。そこに投げたら、そこに飛ぶだろうなと思って投げていた」。実際、今季、走者一塁での併殺率は12球団トップの19.0%だった。狙ったところにコントロールできていたことで、走者を背負ってもピンチを未然に防ぐことができた今シーズン。「新しい自分」の手応えとともに、海を渡る。