高等専門学校と専門学校、どちらが高年収? 専門的な勉強をしたい場合は?
高校受験を控える方の中には、高等専門学校に興味をもっている方もいるのではないでしょうか。一般的な高等学校に比べて2年多く勉強することになるけれども、どのようなことが身につき、どのぐらいの年収が得られるのかが気になるものです。 そこでこの記事では高等専門学校と専門学校の違いや、卒業後の年収の違いなどをくわしく説明します。
高等専門学校と専門学校の違い
高等専門学校は、高度な技術者の養成を目的とした高等教育機関で、中学修業後の5年間(商船学科は5年6ヶ月)学びます。ほとんどが工業系の学科となっていて、機械工学や電気工学、情報工学、応用工学など多岐にわたります。 少ないですが、商船学科やビジネス系の学科を設置している学校もあります。ロボットコンテストやプログラミングコンテストで好成績を収める学生もいるのが特徴です。 卒業後は就職する人、大学の3年次に編入学する人、高等専門学校の専攻科に進学する人に分かれます。高等専門学校の専攻科ではさらに2年間勉強し、卒業後は大学の学士に相当する学位をもらえます。 就職する学生は全体の6割弱を推移しています。就職を希望した学生の99%が就職を決めるなど、就職率が非常に高いのが特徴です。就職先としては、製造業が最も多く、情報通信業、建設業が続きます。この3業種で全体の7割を超えています。 専門学校は、仕事に必要な知識や技術などを学ぶ職業教育機関で、高等学校を卒業後、2年間にわたって学ぶ人が最も多いです。 ただし、修業年限に決まりがなく、1年制の学校から4年制の学校までさまざまです。医療や美容衛生・食品衛生、教育・保育、服飾、文化・教養など、学べる分野も多岐にわたり、学生が就きたい職業に合わせて選べます。 例年高等学校を卒業した学生の15%強が専門学校に進学しています。修業年限が2年以上で62単位以上を修めれば「専門士」、修業年限が4年以上で124単位以上を修めると「高度専門士」の学位を取得できます。 また、要件を満たせば卒業後、大学3年次に編入学することも可能です。専門学校を卒業した人の就職率は約95%で、多くが学んだ内容に関係のある仕事に就いています。