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パウチ惣菜、コンビニ中心に成長勢い止まらず コロナ禍でも8000億円市場に

配信

日本食糧新聞

パウチ惣菜の成長の勢いが止まらない。単身・共働き世帯の増加、少子高齢化による個食ニーズの増加などを背景に、調理に手間をかけず、食べたい時にすぐ食べられる簡便性が受け入れられている。一方、食品ロス問題がクローズアップされる中で、事業者側としては少しでも日持ちのする惣菜を導入することで廃棄削減にもつながる。これに伴い日持向上剤の需要もアップトレンドにある。

7年間で市場規模が4倍に

今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて、全国で緊急事態宣言が発令されたことから、一時的に家庭で手作り料理ができる素材系食品にシフト。パウチ惣菜も4~5月は販売数量ベースでは前年同期に比べ約2割減少したもようだが、各社売れ筋商品への絞り込みや販促の工夫などによって比較的好調を維持しており、コロナ禍を乗り越えようとしている。アフターコロナは先行きが読めないものの、即食ニーズはまだ続くことから伸びしろは十分ありそうだ。 日本惣菜協会の「2020年版惣菜白書」によると、2019年の「袋物惣菜」(容器包装後低温殺菌処理され、冷蔵で30日程度日持ちする調理済包装食品)の市場規模は、前年比11.8%増の8109億7800万円と8000億円の大台に突入、2019年までの7年間で約4倍に成長した。 惣菜市場全体の10兆3200億4300万円に占める「袋物惣菜」の構成比率は、前年比0.8ポイント増の7.9%と年々拡大を続けている。「袋物惣菜」はチルド帯を対象としているため、常温商品も含めると、その規模はさらに大きいとみられる。 「袋物惣菜」市場を業態別に見ると、コンビニエンスストアの市場規模は前年比20.7%増の5411億3600万円、構成比66.7%と圧倒的なポジションを占めている。以下、食料品スーパーマーケット、総合スーパー、専門店その他、百貨店と続く。 また、業態別カテゴリーで見ても、コンビニエンスストア内において「袋物惣菜」は米飯類、一般惣菜に次ぐ構成比16.1%を占め、他の業態に比べて存在感が大きい。さらに、カテゴリー別市場(売上高ベース)をみても、米飯類が年々構成比率を減らしている一方で、「袋物惣菜」の構成比率は前年比1.6ポイント増の11.9%と年々規模を拡大している。 特にコンビニエンスストアでは、移り変わりの早い消費者ニーズを素早くとらえて商品展開。仕事帰りのビジネスパーソンを狙った時間帯や、コロナ禍では在宅勤務による生活リズムに合わせた販促活動を行うなどさまざまな工夫を凝らしている。

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