2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 前編 成長と急落、BYDの台頭
22:マツダCX-5 - 35万6300台(-2%)
スタイリッシュなCX-5がマツダ唯一のトップ30入りを果たした。しかし、発売から数年以上経過したこともあり、販売台数は前年割れとなった。ただ、台数としては7300台減、パーセンテージにして2%減と緩やかな後退である。 CX-5は多くの市場で人気を博しており、オーストラリア、チリ、ベトナムといった多様な国で販売が好調だ。
21:フォルクスワーゲン・ジェッタ - 36万1300台(+24%)
ジェッタの名前は聞き慣れないかもしれないが、米国および中国で確固たる地位を築いている。一部の市場では「サギター」とも呼ばれる。 2022年のマイナーチェンジでは、装備を充実させ、老朽化した1.4 TSIの代わりに新しい1.5Lターボガソリンエンジンを追加したことで、米国での販売に弾みがついた。2022年の37位から21位(7万8200台増)へと大きく順位を上げたのはこのためだ。
20:フォルクスワーゲン・ポロ - 36万3600台(+57%)
Bセグメントのコンパクトカーとしてトップ30入りしたのは、フォルクスワーゲン・ポロとスズキ・スイフトの2車種のみ。SUVやEVが席巻する中で、いまだに独自の地位を保っていることも印象的だが、前年の60位から20位まで一気に順位を上げたことは、さらに注目に値する。 ポロ復活の主な理由は、新型コロナのパンデミックによる長年の低迷からようやく市場が回復してきたことだ。ブラジル、イタリア、メキシコなどで大きな伸びを示し、ランキング急上昇につながった。
19:BYDソン・プラス - 36万9200台(-25%)
BYDソン・プラス(Song Plus、宋Plus)は2022年に本国の中国でベストセラーとなったが、2023年には3位に後退した。中国では販売台数が前年比15.1%減少したが、BYDの他のモデルが中国販売チャートで上位にランクインしているため、同社はそれほど心配していないだろう。 ソン・プラスはバッテリーEV、PHEV、ガソリンエンジン車とさまざまな仕様を揃え、幅広い訴求力を持っている。
18:ダッジRAM 1500 - 37万3800台(-5%)
2023年、ダッジRAM 1500とそのライバルであるシボレー・シルバラード1500の順位が入れ替わった。両者ともフォードF-150にある程度の差をつけられているが、ダッジとシボレーは至近距離で戦いを繰り広げている。2022年はダッジが上だったが、2023年は逆転を喫した。 これは、ダッジRAMの販売台数減少とシルバラードの増加によるものだ。RAMの販売台数は前年の39万4200台から37万3800台に5%減少した。実は2022年から販売が減少傾向にあり、ダッジにとって懸念すべき事項となっている。