未来の都心直結道路 わずか240mの延伸で効果発揮! バス経路も変えた川崎市の事業
高津区の子母口工区
川崎市の建設緑政局は2024年12月10日(火)、高津区子母口で2023年9月に延伸工事が完了した宮内新横浜線について、その整備効果を公表しました。検証は2024年11月に実施しました。 【地図】つまり… 整備後のルート 宮内新横浜線は元々、尻手黒川道路と交わる子母口旭田交差点まででしたが、そこから南へ240mほど延伸。幅も4車線分が確保されています。これにより、子母口交差点から子母口旭田交差点を挟み鷹巣橋までの所要時間(往復)は、6分45秒から4分43秒に縮まりました。 また、整備前の旧ルート(子母口~鷹巣橋)と尻手黒川道路との交点である子母口住宅入口交差点、および子母口旭田交差点では、旧ルート側、宮内新横浜線側ともに渋滞が大きく減少しました。また、歩道がなく狭い旧ルートを通る車両も減少し、旧ルート沿いでは歩行者の安全性が向上しています。 ほかにも、路線バスの経路を旧ルートから延伸区間に変更したことでバスベイが設けられ、バス停車時に後続車両が停滞することがなくなりました。延伸距離は短いものの、周辺交通の円滑化が図れています。 ところで宮内新横浜線は、川崎・横浜両市をまたぐ11km以上の都市計画道路です。2024年12月現在は、横浜市営地下鉄の高田駅(横浜市港北区)付近から南は4車線で開通済みで、そのまま新横浜の環状2号線まで続いています。 一方の北側は、子母口から府中街道との交点である西下橋交差点(川崎市中原区)までは4車線で開通済みですが、そこから多摩川までと、多摩川を渡る(仮称)等々力大橋で整備事業が進められています。将来的には東京都内の目黒通りと直結し、東京都心と新横浜が1本でつながる計画です。 なお、子母口から高田駅付近までは事業化されていません。
乗りものニュース編集部