「性能だけじゃない、車名もタダモノにあらず」アストンマーティンの本気が注がれた究極のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」
天に召されるほどのドライビングプレジャーをもたらすインテリア
インテリアはすっきりとしたシンプルなデザインを採用。ヒップからかかとまでの低い着座位置に対応した高めのフットウェルと、最大限のドライブサポートを提供する軽量な一体型カーボンシートを備え、F1にインスパイアされた上下フラットなステアリングホイールもカーボン製だ。 アストンマーティンの新しいインテリアデザイン言語の重要な特徴であるアンフィシアターラインにより、キャビンを包み込みコクピット感覚でドライバーと乗客を迎える車内は、カーボンブレイスがキャビンの幅いっぱいに広がるスポーティかつエレガントな設え。 革新的なアストンマーティンHMIシステムは、道路やトラックでの使用に不可欠な情報をドライバー中心のとてもクリアなコラムマウントディスプレイで表示する。ディスプレイには公道走行中にフルスクリーンナビゲーションマップなどの拡張表示機能が与えられており、ストリートでの使いやすさも抜かりない。 現代のスーパーカーらしく、ADASも選択可能。また、すべてのアストンマーティンモデルと同様に無限の特注およびカスタマイズを可能としたパーソナライゼーションサービス「Q by Aston Martin」に対応しているから、オーナーの好みによりオンリーワンのヴァルハラを手にすることができる。 ◆上下がフラットな形状になるカーボン製ステアリングホイールは、F1にインスパイアされたもの。中央に備わるディスプレイはタッチスクリーン方式を採用し、PHEVパワーフローをリアルタイムで表示するなど、EV走行時の各種情報にも簡単にアクセスできる。 ◆シートは一体型のカーボン製となり、サーキット走行時のサポート性能も有したハイバックバケット形状を採用。カーボンはそれぞれリサイクルされた鍛造製で、SDGsに配慮しながら独特な視覚効果によってインテリアを演出している。
限定生産数999台。2025年後半にマーケットへ投入予定
これまでに何度かプロトタイプが発表され、2022年には日本国内でお披露目されたこともあるヴァルハラ。ようやく生産モデルの発表にこぎ着け、総生産台数は999台とアナウンスされた。 気になる価格は未発表だが、過去に1億数千万円と言われてきた経緯を鑑みると、ミリオンダラーカーであるのは間違いないだろう。 アストンマーティンの技術を総動員して、ブランドの頂点を担うスーパーカー、ヴァルハラ。その名の謂れである「戦死者の館=天国」に誘う別格のモデルは、はたして日本にもオーナーカーとして上陸し公道で見ることができるのか? 2025年後半に開始されるデリバリーを待とう。
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