フェリペ・マッサ氏が角田裕毅について言及「才能は良い、競争力がある」一方で改善点も指摘…ガスリーには「トップチームで走るべき才能」と近況に同情|F1
元F1ドライバーのフェリペ・マッサ氏が、アルファタウリの角田裕毅とピエール・ガスリーについて、自身の見解を示している。 今季のF1は7戦を終え、ガスリーが6ポイント、僚友の角田が11ポイントと、2年目を迎えている日本人ドライバーがドライバーズランキングでは先行している状況となる。マッサ氏は角田について一目置いていることを明かした。『F1 TV』に対して語っている。 「良い才能を有しているよ。速く走るという点で、ツノダは競争力があるところを明確に示している。ただ、まだ少し一貫性に欠けているね」 「トラック上での駆け引きやオーバーテイク、予選でのスピードなど、いくつかの点で改善点をクリアできれば、もっと良くなるだろう。それはF1において特別な、ハイレベルな面での一貫性に関するものだ」 先日、セルジオ・ペレスがレッドブルとの契約を2024年まで延長したこともあり、ガスリーにとっては目標と公言していたレッドブル再昇格の道が、当面のところ断たれた形に。マッサ氏は「ガスリーはトップチームのマシンに乗るべき優れたドライバーだと思う」と語り、ガスリーに同情心を示した。 「私が思うに、ガスリーは勝つための力を備えたドライバーだと認識しているよ。明らかに速いマシンを必要としている。トップチームにシートがないのはわかるが、無視されるような存在ではないし、あまりにもったいない状況だ。彼はトップチームで走るべき才能を示しているからね」 マッサ氏は2002年~2017年までザウバー、フェラーリ、ウィリアムズからF1に参戦し、通算272レースで11勝をマーク。フェラーリ時代にはミハエル・シューマッハ、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソなど、歴代王者とコンビを組んでトップ争いを展開した。F1キャリア序盤のザウバー、晩年のウィリアムズ時代には、中団の一角として奮闘していたことでも知られる。 それだけにトップチームのシート状況を踏まえ、アルファタウリで失意の状況にあるガスリーについて、理解を示している模様だ。また、2年目で奮闘を続けている角田についても、才能にポジティブな印象を抱きつつ、今後の成長に期待を寄せている。