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昇進失敗に性接待疑惑まで。BIGBANGは「お騒がせグループ」に成り下がってしまうのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
BIGBANGはこのまま“お騒がせグループ”になってしまうのか(写真:ロイター/アフロ)

韓国はもちろん、日本でも絶大な人気を誇るスーパーグループBIGBANGが騒がしい。2017年12月末に韓国・高尺(コチョク)スカイドームで開催されたコンサートを最後に、一時的な活動休止状態にあったが、ここにきてさまざまな事件が起きている。

兵役中でも「特別待遇」論争絶えず

例えばリーダーのG-DRAGONだ。兵役のために昨年4月から韓国陸軍の砲兵連隊に配属されたが、今も一等兵であることが、韓国メディアの取材で明るみになった。

(参考記事:兵役中のG-DRAGON、軍隊では落第? 進級できず依然として一等兵の事実発覚

兵役中の階級はまず二等兵から始まり、入隊三ヵ月で一等兵、入隊10カ月で上等兵と段階的に昇格していくのが通常だが、G-DRAGONは入隊から11カ月が過ぎても昇格できずにいるというものだ。

G-DRAGONは入隊後に足首をケガするなどして入院や病気休暇を頻繁に多く取っており、そのために昇格できなかったとも報じられたが、国防部は否定。

報道から1週間後の3月1日付けで上等兵に進級したが、今回の一件だけではなくG-DRAGONは兵役中でも何かと話題に事欠かない。「ふっくら疑惑」や「特別待遇疑惑」で彼に対する世間の目も厳しくなっている。

スキャンダルのデパートに

このG-DRAGONよりもさらに厳しい目を向けられているが、グループ最年少のV.Iだ。

今年1月末に自身が経営に参加するナイトクラブが震源地となったスキャンダルが次々と発覚。最初は暴行事件、次は大麻吸引および流通疑惑が持ち上がり、最近はV.Iが海外投資家たちからの出資を受けるためにソウル市内のクラブで“性接待”を行っていたという疑惑まで浮上し、V.Iはソウル警察に出頭して8時間を超える事情聴取を受けなければならなかったほどだ。

(参考記事:BIGBANGのV.Iに“性接待”疑惑…投資家への接待で「女の子を呼べ」?

この相次ぐ事件・スキャンダル発覚で、過去にメンバーが起こした事件・事故もふたたび報じられている。

D-LIGHTが2011年5月に起こして死者も出た交通事故などがそれだが、中でも2017年6月に発覚したT.O.Pの大麻吸引事件をぶり返して報じるメディアが多い。

麻薬吸引事件にも再照明

事件発覚後、T.O.Pは懲役10カ月・執行猶予2年の判決を受け、当時、兵役のために属していた義務警察から社会服務要員に兵役の履行状況が変更になった。

兵役の服務期間も延長され、今年6月には除隊予定だが、粛々と服務を続ける中で久々に自身のSNSを更新すると、T.O.Pと一緒に大麻吸引現場にいたがアイドル練習生がT.O.Pを罵るような過激発言を発表するなど、その周辺は今も騒がしかった。

そんな中でG-DRAGON、V.Iの件が明るみになったことで、「TOP→GD→スンリ(V.I)と続く致命打…BIGBANGブランドにふりかった危機」(『ノーカットニュース』)、「論争が特技のBIGBANG、戻れない一線を越えてしまったか」(『スポーツワールド』)など、その今後を心配する声もある。

渦中のV.Iを除くメンバー4人が兵役中で、V.Iの入隊も秒読みもされる中、かつて絶大な人気を誇ったスーパーグループは“お騒がせグループ”の烙印を押されてしまうのだろうか。

昨年末に兵役期間短縮が閣議決定したことで、今年中に4人が除隊することが予測されているだけに、その動向にはもうしばらく注目しておく必要がありそうだ。

(参考記事:チャン・グンソクにBIGBANGなど。兵役中の大物芸能人、除隊はどれほど早くなる?

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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