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自殺未遂説に暴行疑惑…元KARAのク・ハラに今、何が起きているのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ク・ハラ(写真提供=SPORTS KOREA)

かつて日本でも絶大な人気を得たK-POPガールズグループKARAの元メンバーであるク・ハラの周辺が騒がしい。この数日間、ファンはもちろん、彼女の名を知る人も「ドキッ!!」とするような衝撃的なニュースが相次いでいる。

チラシで流れた自殺未遂説

最初は突如としてネット上で流布された「自殺未遂設」だった。韓国のネットコミュニティやメッセンジャーアプリで、「薬を飲んで病院に運ばれたク・ハラが危険な状態らしい」という“チラシ”が出回ったのだ。

(参考記事:「KARAク・ハラが自殺未遂?」「女優が遺体で発見?」韓国の芸能ガセネタが酷すぎる!!)

日本ではチラシと言えば一枚刷りの印刷物を意味するが、韓国で“チラシ”とは怪文書を示す。

この“チラシ”がかつてはネットのコミュニティサイトで、最近はメッセンジャーアプリなどで不特定多数のユーザーたちに無差別的に拡散されており、それによってイメージに傷を負ってしまう芸能人も多い。

役作りがキッカケでリングにも立つようになり“美しすぎるボクサー”ともよばれた人気女優イ・シヨンも、チラシを通じて“わいせつ動画流出”のデマを流され、チラシの流布者を名誉毀損で告訴したこともあった。

案の定、ク・ハラの自殺未遂説もまったくのデマで、彼女の所属事務所であるコンテンツワイが根も葉もないデマだと一蹴したことで一件落着したはずだった。

暴行疑惑の真相は…

ところが、それから数日も経たないうちに今度は暴行容疑が発覚。それもク・ハラが被害者ではなく加害者として警察に通報されたというニュースが、9月13日に飛び込んできた。

(参考記事:KARAク・ハラに暴行容疑!! 別れを告げたヘアデザイナーの彼氏に激怒して暴力か)

なんでも別れ話のもつれからいざこざがあったようだが、ク・ハラと彼女に暴行を受けて警察に通報したという元彼氏との間で意見が食い違っている。

9月14日には韓国のケーブルテレビ局『チャンネルA』が事件当時のク・ハラの自宅付近の防犯カメラ映像を入手して公開。そこには、通報者の要請を受けてク・ハラの自宅に向かう警察官の姿が収められていたが、渦中のク・ハラも、彼女から暴行を受けた元彼氏の姿もない。

警察は近々ふたりを聴取する予定で真相はこれから明らかになるのだろうが、結果がどうであれ一連の騒動は「明るく健康的で可愛らしい」という印象が強いク・ハラ本来のイメージとは大きくかけ離れているだけに、彼女のことが心配になってくる。

かつての取材では快活に語っていたが…

KARAが日本で人気絶頂だった2013年、『Karasia KARA JAPAN TOUR 2013』のパンフレット用取材で彼女たちの撮影立ち合い、メンバーひとりひとりと直接インタビューする機会があったが、ク・ハラは快活に自身のパフォーマンスや目標を語り、趣味やプライベートについても楽しく語ってくれる女性だった。

「健康には気を使うほうですし、自分流の体調管理方法もあります」

「日本では可愛らしいイメージですが、個人的にはロックに挑戦したい。アーティスト的な面、パワフルな面もお見せたいです」

そんなことを明るく楽しそうに語っていた彼女が健康問題を抱えていたり、元恋人といざこざを起こすとは思えないというのが正直な感想だ。

ほかのメンバー同様、活動していたが

確かに、先月も韓国メディアでその豹変ぶりが話題になったりもしたが、2016年1月にDSPエンターテインメントとの専属契約が終わりKARAの看板を下ろしたあとも、ソロのタレントとしてさまざまな活動を行なってきた。

『ソウルメイト』というバラエティ番組では自らがホスト役を務めて外国人観光客をもてなし、今年4月から8月まではJTBCのバラエティ番組『マイ・メイド・ビューティー・ダイアリー』でMC(司会)も務めている。

7月には日本で新曲『WILD』をデジタルリリース。8月は東京・お台場で行なわれたイベントのステージにも立っている。ほかの元KARAのメンバーたち同様に、ク・ハラも元気な姿を見せていたのだ。

(参考記事:【近況PHOTO】日本を熱狂させたKARA。元メンバーたちは今、一体どこで何をしているか)

それだけにここ数日間で次々と飛び込んでくるニュースには違和感を感じずにはいられない。

所属事務所のコンテンツワイは「最近スケジュールがないため、マネージメント担当者がク・ハラと連絡できていない。担当者も海外業務中で連絡がつかない。ク・ハラ本人に確認して公式発表を整理する」としているが、ク・ハラの周辺で何かよくないことが起こっているのではないかと勘繰ってしまう。

果たして元KARAのク・ハラに何が起きているのか。事態の行方をもうしばらく見守る必要がありそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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