オーストラリア軍、兵器の自動化・ロボットを促進「広大な国土と海岸線だが兵士は不足」
オーストラリアの兵器と軍事開発が自動化へ進んでいる。オーストラリア軍で多くのロボット兵器が導入されようとしている。自動運転の兵器やリモートコントロール(遠隔操作)できる戦車などの導入が進められている。
「ロボットだけでの戦いではなく、人間も必ず判断する」
オーストラリア軍は2018年10月にドイツの軍需企業ラインメタル社と契約を行い、自動化された兵器の開発に着手し、Boxer Combat Reconnaissance Vehicle (CRV)を開発。オーストラリア軍は「マシンやロボットによる認識は軍事環境でのオペレーションの自動化において重要なことで、人工知能(AI)の発展によって、ロボットが複雑な判断もできるようになるが、自動化されたロボットだけでの戦いではなく、人間も必ず関与する」と述べている。
オーストラリアの戦略政策機関のMalcolm Davis氏はオーストラリア軍が兵器の自動化を推進しているのには正当な理由があると主張。「オーストラリア軍は国土の広さと海岸線の長さに対して、兵士の数が圧倒的に少ない。自動化された兵器やロボット兵器によって防衛や攻撃を実施していくことは当然のこと。またオーストラリアだけでなく、南太平洋の安全保障のためにも他国と共同で自動化された兵器の開発を進めていくことも重要だ」と語っている。