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山形県に大雨特別警報 4日(木)明け方にかけて最大級の警戒を

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
3日(水)20:26現在の大雨警報・注意報の発表状況(提供:ウェザーマップ)

新潟県から山形県にかけては、3日(水)昼前から線状降水帯による発達した雨雲がかかり続けています。これらの地域では、12時間で200ミリを超える記録的大雨に既になっていて極めて危険な状況になっています。

この大雨をもたらしている線状降水帯は非常に動きが遅く、まだあす4日(木)明け方にかけて雨の降り続くおそれがあるため、今夜は最大級の警戒が必要です。

線状降水帯の原因は元台風+太平洋高気圧+小低気圧

今回、日本海で線状降水帯が発生した要因は大きく3つあります。

3日(水)正午の実況天気図と衛星可視画像(提供:ウェザーマップ)
3日(水)正午の実況天気図と衛星可視画像(提供:ウェザーマップ)

1つ目はきょう日中に東北地方を通過していた低気圧です。この低気圧は、元々は台風6号だったもので、前線と一体化したため名前こそ「温帯低気圧」に変わりはしましたが、台風由来の大量の水蒸気を持ち込みました。

3日(水)正午の実況天気図と衛星可視画像(ウェザーマップ提供のものに筆者加工)
3日(水)正午の実況天気図と衛星可視画像(ウェザーマップ提供のものに筆者加工)

2つ目は太平洋高気圧です。関東から西の地域では猛暑が続いていますが、この暑さをもたらしている高気圧の中心は南に退きつつあります。高気圧の縁を回って南西から湿った空気がさらに供給されました。

これだけであれば、元台風の低気圧が抜ければ雨雲が移動していくので線状降水帯にまではならなかったかもしれません。

3つ目の要因として考えられるのが、日本海北部に新たに発生した小さな低気圧です。非常に規模が小さいため天気図には描かれていないものの、日中の気象衛星ひまわりの画像を見ると、秋田県の沖合に小さな雲の渦が見られました。

3日(水)14時の衛星可視画像(ウェザーマップ提供のものに筆者加工)
3日(水)14時の衛星可視画像(ウェザーマップ提供のものに筆者加工)

この小さな低気圧と南の高気圧との間で雨雲の動きが極めて鈍くなり、今回の大雨になっていると考えられます。

今後、雨雲の帯はゆっくり南下していくものの東北南部と新潟県ではあす4日(木)の明け方にかけては発達した雨雲のかかりやすい状況が続きそうです。

既に災害が起こり始めています。今夜はとにかく身の安全を確保してお過ごしください。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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